原典に「キーワード」を辿る楽しみ

三原典には、教祖が残してくださった「キーワード」が詰まっている。何度もそれを読み、眼にしてはいるのだけれど、まだまだ気づいていない宇宙が三原典には広がっていると感じている。

満天の星空を飽きることなく見つめた人たちが、星の並び方を星座として名前をつけたように、「キーワード」の並び方、使われ方(誰が、何を、どこで、どのように)を辿ったり、稿本天理教教祖伝や逸話篇とのつながりを辿ってみると、今まで気づかずにいたことが、急にはっきりと見えてきたりする。

とはいえ、おふでさきは1711首おさしづ本編で5236件教会事情を合わせると22000件余、書物にして3700頁もある。書籍を読み倒して抜き書きしていたのでは辿れない。幸いなことに、これらのテキストをデジタル化してみると、ノートパソコン一台でこれができる。おそらくスマホでそれをほとんどこなしてしまう人もいるのだとおもう。

もう20年も前から、ネット仲間と「おさしづ」のテキストを手分けして入力したり、教祖伝や逸話篇のテキストを交換したりしてきた。

ある時は、おふでさき検索のアプリを作ってもらったり、あるいは高弟の生年月日出直年月日から教祖伝史実の年における年齢を知るための表を譲ってもらったりして、色々な角度から勉強をするツールが増えてきた。タブレットで読むために自炊した天理教書籍は8000冊を超える。それはクラウドからいつでも引き出せる。

今取り組んでいるのは、「おさしづ」のデータベース作り、これまでに人名索引、教会名の索引は入力が終わった。「おさしづ」では教会事情の大多数は、割書きと本文は切り離されていて目次で本文の所在を検索するように出来ている。ページを少なくする上では合理的だし、当然だと思う。

しかし、それをする為に1万5千件からの本文を整理し、一字一句違わないものを見つけ出して重複を省き、「あいうえお」順に整理してあるのだから、おさしづ編纂の努力は想像を超えて、凄まじい。

だから、データベースづくりも、半端ではいけないと思う。これからやろうと考えているのは、分類用のインデックスづくり。「刻限」「本席」「本席身上」「本部事情」「教会事情」「身上」といった大分類。

ところが、これが簡単に分けられない。「個人」の身上願に対してのお言葉本文が刻限だったり、個人の身上が「本部事情」に関係したり「教会事情」に関係したりする。「お諭し」とか「お話」とあるものは、「刻限」なのかとか、専門家にお尋ねしたいようなことがいっぱい出てくる。

話が深みにはまり過ぎたので、キーワードの話題に戻すと、例えば「ひのきしん」というキーワードは、みかぐらうたに5回出てくる(3下り目8、7下り目1,11下り目2,3,4)

それ以外に、このひのきしんと同じ手振りをするのは7か所ある。
おふでさきには、「ひのきしん」というキーワードは出てこない。
おさしづでは、1件。

{ひのきしん」このキーワードの性格は、理屈より行動にあるように感じる。

みかぐらうたのキーワードと手振りの表

みかぐらうたについて、エクセルでこんな表をつくってみた。「キーワード」と「手振り」の関係を見ていくための表だ。みかぐらうたでは、「手振り」そのものが「キーワード」にもなっているように思った。

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裏話を白状する。web担当者から催促が来た。「編集日記期限過ぎてるぞ!!」というやつだ。大教会の神殿講話で頭がいっぱいになっていた。終わった翌日にくるのだから、相手は千里眼なんじゃなかろうかと思った。何を書こうかと、思ったが、シリーズものにすれば、ネタを一から考えなくて済む。しばらく、キーワードの話を続けてみたいと思う。


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