前進する「天理ふしん社」(後編)

 染色部で反物とされたものは、次の工程である「縫製部」に任され、おつとめ衣となっていくが、今回は私たちになじみのある「ハッピ」ができるまでを追ってみたい。

 案内をして下さるのは、縫製部の大家定治主任さんと担当の伊葉安代さん。

 ハッピは、まず反物の裁断からはじまる。

反物から裁断
反物から裁断
袖、身頃、襟などの部分や付属のものが揃う
ハッピ一枚も、様々な部分から出来上がっていく
ハッピ一枚も、様々な部分から出来上がっていく
マチ針で教会名を襟に付ける
落としミシンで、教会名を縫い付ける。かつては、手書きの文字を使った切り版を使っていた。真っ直ぐに取り付けられるまで熟練した技がいる
かつては、襟の教会名称も手書きのものであった

 サイズは、子供用から大人用まで揃っていて、大きなものは、4L、5Lまで注文をお受けする、とのこと。

 そして、今春新しく販売されたのが、おつとめ衣の下に着る襦袢がTシャツになった「ラクちん 紳士用Tシャツ半襦袢」。

ラクちん 紳士用Tシャツ半襦袢

ここでは、他に「おつとめ衣」「袴」「教服」などの縫製や修理などが、パートの方を含めて5名の方々で行われている。

そして、クリーニングで仕上がったもの、縫製で完成したもの、さらに小間物類をお客さんに手渡すのが「販売部」である。

 販売部の業務は、主に天理本通りの本店で行われているが、この春、新たに本店から東、本部まで1分という近くに開店した「ワンハート」というお店をご案内することにしましょう。

販売部の谷口宗久主任

 販売部の谷口宗久主任さんにご案内していただいた。

――新店開店、おめでとうございます。

ワンハート「おすすめ三点ご紹介」いただけますか。先ずは、三番目から――

「当店オリジナル商品「マグカップ」、ふしん社独自のものも揃えていますが、それぞれ、たとえば、教会の各種記念祭や行事など、また個人さんでも、ひとつからご注文をお受けします」

「他に、「トートバッグ」など、低価格で提供しています。デザインも併せてお申し出ください」

――二番目は、――

「社員による手作り商品です。ふしん社は、お互いの職場が離れていますので、交流という意味から、社員が仲良くお互いの知恵を出し合い、それぞれのアイデアで作ったものを商品として販売してお客さんに喜んで頂こう、としてできたものです」

「『アームカバー』1000円、手が汚れない、という画期的な商品です。

「『ポーチ』1000円から、など」

「『ピアス、マスクチャーム』同じマスクをつけるなら、ちょっとオシャレをしてみよう、という商品です。他に『アングレラチャーム』や『ヘアーゴム』などなど」

ピアス
ヘアーゴム

――さて、一番の「おすすめ」は?――

「『天理のショコラケーキ』です」

「奈良の工場で作られていますが、600円と手ごろで、何より「ご帰参の、天理のみやげ」として、一番のおすすめ商品です」

「『チョコ』『チーズ』『ショコラ』の三種類をご用意しています」

「どうぞ、おぢばにお帰りの折りにはお立ちより、お買い求めください」とのこと。

 この新店、先日4月16日、教祖ご誕生祭前に、開店。

 数々の節を乗り越えて、これからますます躍進する「天理ふしん社」です。

【天理ふしん社のホームページ】

天理ふしん社 (tenrifushinsha.co.jp)

【天理ふしん社のオンラインショップ】

天理ふしん社オンラインショップ (tenrifushinsha.shop)

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人