母親にはかなわない

先日、私は36年連続36回目の誕生日を迎えました。

年男というやつですね。

この歳にもなってくると、人に言われて誕生日が近づいてきたのがわかるくらい、自分自身で意識をしなくなるものです。

当日も、すっかり忘れてたのですが、朝から妻に今日の晩ごはんのメニューを聞いたら、私の好きな唐揚げと言われて思い出しました。

わざわざ私のために前日から仕込みをしてくれてたみたいで、その思いが嬉しく、一日いい気分で過ごしました。

というのも、我が家では誕生日の迎え方が少しかわってるそうです。

こどものころから誕生日は「産んでくれた親にお礼を言う日」なのです。

自分がいい思いをする日に違いはないのですが、それ以上に母親に感謝する日。

メインは自分ではなく母親というイメージがこどもの頃から植え付けられたいるので、妻の何気ない行動が非常に嬉しかったのです。

そして、祝うなら自分で用意するのも我が家の流儀。 

外出していた私は、帰り道にケーキを買い、そして母親のところに行き

「お母さん、産んでくれてありがとう。無事に36歳の誕生日を迎えさせてもらいました」

と、毎年のことなので、少々慣れた感じで言いました。

すると母親は、「元気でここまで成長してくれてありがとう」と返してくれました。

これも、たぶん母親が毎年言ってくれてることなんですが、そこで私は、ハッとしたのです。

なぜなら、毎日私が娘の耳にタコができるほど言っていることと同じだったから。

母親は、それを36年間毎日思ってくれいたのかとわかり、ただただ感謝と、恐れ入りましたという思いに、より頭が下がりました。

親になって親の気持ちがよくわかります。

この思いをもってずっと娘と共に家族みんなで育っていきたいものです。

娘がいつか妻に産んでくれたお礼を言ったら、横で泣いてるかもしれませんね。

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